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[おがっちの島根学講座!みたいな!」9月8日

2017.09.11 Monday

投稿者:おがっち

地域が誇る、知る人ぞ知る、島根県内各地の魅力をご紹介するしまね学講座、今回は「浜田市のヨシタケコーヒー」についてです。

担当は、浜田市観光交流課の長尾佳奈子さんです。

・三浦義武について。
三浦義武は浜田市出身で、知る人ぞ知るコーヒー界の有名人です。
太平洋戦争前、若い頃からコーヒーの研究に没頭した三浦義武は、ネルを使った独自のコーヒーの製法を考案。1935年に、東京の白木屋デパートで披露しました。
すると、濃厚で香り高いととても評判になって、日本中にネルドリップを広めるきっかけになったと言われています。
当時、義武は「ネルドリップを極めた男」と呼ばれました。

・「ヨシタケコーヒー」の特徴について。
実は、義武について研究されている安来市加納美術館の神館長が、当時の味を知る人達の証言を元に再現されたのですが、
義武のコーヒーは香り高く、コクのある深い味わいがあって、飲むと甘みが広がります。とても濃いのですが、すっきりしたあと味です。
製法を簡単に説明すると・・・
2枚重ねの綾織のネルに淹れたコーヒー粉に水を注いで攪拌し、最後に湯を注ぐ独自の抽出方法で、約1時間かけて800ccのコーヒーをゆっくり丁寧に抽出するんです。

このコーヒーを普及するため、戦後、浜田市紺屋町にコーヒー店「ヨシタケ」を開いた義武ですが、やがて、このコーヒーをヨーロッパに輸出したいと思うようになりました。
当時の浜田は缶詰製造が盛んだったことから、コーヒーの缶詰化を思いつき、1965年に世界初の缶コーヒー「ミラ・コーヒー」を発売しました。当時、飲んだ人の話によるとうまさは最高だったといいます。

義武はネルドリップコーヒーの普及に貢献しただけでなく、愛するコーヒーと故郷・浜田市の産業を結び付け、缶コーヒーの商品化を行なった人なんです。

・浜田市の「ヨシタケコーヒー」を活かしたまちづくりについて。
浜田市では日本のコーヒー文化の発展に貢献した三浦義武にちなみ、「コーヒーの薫るまちづくり」を行なっています。その取り組みの一つとして、ヨシタケコーヒーを正しく提供し、義武について語り継いでいくお店を市が認証する「ヨシタケコーヒー認証制度」を始めました。専門講師による講習を受け、コーヒーの抽出技術試験に合格したヨシタケコーヒー認証事業所では、義武がかつて淹れていた味を再現したヨシタケコーヒーを販売しています。

現在、市内5つの事業所が認証を受けており、喫茶を行なう4つの事業所でヨシタケコーヒーをお飲みいただくことができます。認証店の詳しい情報は浜田市のHPに掲載していますので、ぜひそちらで確認してみてください!このコーヒーはどうしてもたくさんは作れないので、売り切れていないかお店に確認してから行かれるといいかもしれません。また、菓子製造を行なうもう1つの事業所では、ヨシタケコーヒーを使った羊羹を開発されているところです。こちらも販売開始をご期待ください。

香り高く、コクのある深い味わいのヨシタケコーヒーが楽しめる浜田市に、是非お越し下さい!

・今日の一曲
山崎ていじ「夜汽車」

山崎さんは浜田市のご出身で日本有線大賞新人賞も獲られた話題の演歌歌手さんです。浜田市のPR大使もされています。
平成28年2月に発売された「夜汽車」のイメージビデオは浜田市の観光名所のひとつ、国指定の天然記念物「石見畳ヶ浦」、缶コーヒーのCM撮影スポットで、三浦義武さんの出身地でもある浜田市三住町にある「ゆうひパーク三隅」、そして浜田城山などが登場し、浜田市の魅力が詰まった内容となっています。

次回は9月22日の放送です。

http://secure.fm-sanin.co.jp/retoro/index.php?e=1365
おがっちの島根歴史学講座!みたいな! 07:03 PM comments (x) trackback (x)

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